魚をとってみよう
アミなどを使って魚を取るのがポンツクだ(魚釣り)だ。
ポンツクのだいご味は、何と言っても魚との知恵比べ。上達方法は、魚の気持ちを知ることさ。
つまり、ポンツクをすることは、魚を含めた自然を知ることになるんだな。
アミで魚をとろう
アミはなくても魚はとれる。これは本当。
例えば、手や石や草の中へ突っ込んでやる手づかみ。
他にも、ザルやタオルでも魚はちゃんとつかまえられる。
指先に集中、手づかみ
ザルでとったヨシノボリ
タオルでとったカワムツ
だけど、もっと簡単に、たくさんつかまえたいのなら、
ぜひ、アミを一本用意してみよう。
(長)1200円くらい (短)1000円くらい。
釣り道具屋さんに売っているよ。
アミの形は、川底にピタッとくっつくから、丸よりも
かまぼこ型の方が、断然良いよ。
長く伸びることより、フレームがしっかりした、丈夫なものを運ぼう。
サデアミ(三日月アミ)
エビタモと箱メガネ
ヨツデアミ
投網(とあみ)
さしあみ(チンカラ)
つかまえる魚の種類や大きさ、川底の形や川の流れなどによって、
様々なアミの形は考えられてきたんだよ。
・こんなところに魚はいるぞ
1 あやしい草の中
アミでつかまえるのは、泳いでいる魚でなく、隠れている魚だ。草の中、木の根っこなどが一番のポイント。
絶対に見逃すな!
2 くらい石の中
暗い場所が好きなウナギやギギ、また石の下が
好きなヨシノボリ、テナガエビ、モクズガニなどは、石をひっくり返してつかまえよう。
3 アキカンや古タイヤの中
流れてきたゴミも、魚にとっては都合のいいかくれ家だったりすることがある。
想像力をはたらかせて(魚の気持ちになって)魚を探そう。
・アミの使い方
アミで魚を追いかけても、魚は鳥のように見てしまう。
コツはね、アミに魚をおいこむことだよ。
1
魚とりは下流から上流に向かって歩くのが基本だ。人が歩くと川はにごって何も見えなくなってしまうからね。
魚のかくれていそうなあやしい場所を見つけたら、まず、ゆっくりとしずかに近づこう。
2
アミは必ず下流におき、開いているか確かめよう。開いてなければ魚は入らないよ。
コツはアミを川底と川岸(障害物の奥)に、すき間なく当てること。ここにすき間があると、魚はすりぬけて逃げてしまうんだ。
3
上流からアミに向かって、おいこみ開始。
ガサガサと草をふんだり、砂をふんだりして、魚をアミにおいこむんだ。
大げさにふむと、魚をふみつぶしてしまうことがあるから、ていねいにふむことを心がけよう。
4
アミに魚をおいこんだら、すばやく上げること。
泳ぎのじょうずなオイカワやカワムツは、アミに気がつくとUターンしてしまうんだ。もたもたして、魚に逃げられないようにアミを上げよう。
5
ほら、ごらんの通り。アミの中は宝石のような魚でいっぱい。
つかまえられないことも多いけど、あとは、何度もやって経験をつむことだね。
さあ、キミも魚とりの名人になろう!
・サデアミとヨツデアミ
サデアミ(三日月アミ)
杉の枝や竹を弓なりにして作った大きなアミ。
大きいぶんだけ たくさんとれる。
四つ手網(ヨツデアミ)
弓を交差させて四角にはったアミ。
口が大きく、自立するのが最大の特ちょう。
サデアミもヨツデアミも、アミの口が大きい分だけたくさん魚が取れる。
しかし、大きいだけに重いし、取り扱いは大変。だから、大きな子や大人の道具だね。
まずは普通のアミで、何度も魚とりをして、川や魚を知ってから、このアミを使ってみよう。
サデアミの使い方は、ふつうのアミと変わらない。
魚のかくれている草が深いときや、石の下の魚をつかまえるとき、また大きな魚を捕まえるときに、威力を発揮する。
ヨツデアミは自立するので、下流に置き遠くからおいこむことができる。コンクリートの水路では、逃げ場をすべて封じるので、その威力は大きい。
川底をのぞいて魚をとろう
・エビアミと箱メガネ
エビアミは、テナガエビをつかまえるためのアミで、径が12~15センチと小さく、アミの糸が細いのが特ちょう。
エビを見つけたら、アミを近づけ一匹一匹かぶせ取る。この方法で、魚もとってしまおう。
岸から使うこともできるが、箱メガネや水中眼鏡といっしょにつかうと、面白さが百倍になるよ。
エビタモ
500~1000円くらい
高知県のものはエビ専用で、アミは黒くて硬いが、東海地方のエ
ビタモは透明で柔らかいので、魚とりに適している。
箱メガネ(木、ガラス製)
1500~3000円くらい
タコメガネ(プラスチック、アクリル製)
1000~1500円くらい釣具店に夏季限定で売っていること
が多い
川底をのぞいているだけでも十分楽しいよ。石の上にヨシノボリが乗っていたり、石のすき間からウナギが顔を出していたりすることも。
ほら、こんなふうに水中がテレビ画面のように見えるんだ。この状態なら、デジカメで水中写真を撮ることも可能だよ。
・箱メガネのみづり
川底に魚を見つけたら、左下のような道具で釣ってみよう。魚がどうやってエサに飛びつくか、手に取るようにわかるよ。浮き釣りとはちがう直接対決。大こうふんまちがいなしだ。
でも、夢中になりすぎると腰が痛くなって動けなくなるから、ときどき、背伸びをすることをわすれないでね。
竿は河原の木の枝か、竹の枝でOK。竿先に小さな針〔袖針3~4号)を結びつけるだけで完成だ。ハリス(糸)は、3~5センチでいいよ。エサは、石の裏についている川虫が一番だ。ミミズを小さく切ったものでも釣れるよ。
ワナを仕掛けてみよう
ワナの良いところは、
1、近寄ると逃げてしまう魚がとれる。
2、よそ事をしていても魚がとれる。
3、夜活動する〔夜行性〕の魚がとれる。などなど。
でもね、魚の習性を知らないと、ワナで魚はとれないよ。
何を食べるの? どこを泳ぐの? 何を考えているの?
しっかりと推理して、ワナを仕掛けてくれ。
・ビンドウ
ビンドウは釣具店で売っている。長いヒモをつけて使おう。
薄いプラスチック製 500円くらい 厚くて丈夫、オモリつき 1200円くらい
こんな仕組みで魚がビンに入る。エサは釣具屋さんに売っている「寄せエサ」か「練りエサ」。しっかり練ってねばりを出すと、エサの持ちがよくなるよ。
魚は壁にそって泳ぐ習性があるので、なかなか出口を見つけられず、つかまってしまうんだ。ま、中にはウンよく外へ出てしまうやつもいるけどねっ。
エサの匂いに釣られてオイカワがビンに入ろうとしている。魚は川上をむいているから、ビンの口は必ず川下に向けることが大切だ。
ほら、とれた! 釣具屋さんで買ったネリエサにつられてビンに入ったのは、オイカワとカワムツだ。
・すてばり
太い糸と大きな針で仕掛けを作ったら、すてばりをやってみよう。エサはつかまえた小魚でいい。大きな魚はブツ切りにしてエサにする。夕方しかけて、朝早く上げに行くのが基本だよ。大物が掛かるので、糸はしっかりと木の枝や草の根にしばっておこうね。
糸はタコ糸などのじょうぶなもの。ハリスはナイロンの4号以上。大物のいる場所では、8号以上を使う。針は親指のツメくらいの大きさの丈夫なものをえらぼう。
石に太い輪ゴムを止めてオモリにすれば、石穴や根にもぐられたとき、ゴムがはずれるので、強引に引っぱって回収できるよ。
すてばりにかかったスッポン。みんなが知らないだけで、矢作川とその支流には意外にたくさんスッポンがすんでいる。
スッポンは砂地の川を好むので、矢作川が大好きなんだな。
・カニカゴ
カニカゴは、釣具店に売っている。形は色々あるが、普及品はこの形。
800~1200円くらい
一晩つけておくだけで、たくさんのカニが入る。季節は7~11月。石の多い場所、砂地でも近くにテトラや、石組みのある場所がねらい目だ。もちろん、食べるためにとる。
袋の中にエサ(魚のあら)を入れておくと、匂いにつられて、ここから入る。
入り口は2方向にあるが、一方を下流に向けるのがコツ。
つかまえたカニは、脱走しないように深いバケツに入れる。水は要らないが夏は日差しが強いので、クーラーBOXに入れるといいね。
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